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【突撃!広島アスリートの食卓<第12回>】『スリストム広島(3x3)』森山裕平 ×『大野石油広島オイラーズ』佐藤萌々華 ×『福山シティフットボールクラブ(サッカー)』松岡憧

地域とファンと共に成長し続け、広島全体を盛り上げるチームに

ーそれでは最後に、みなさんのチームのPRや、競技の魅力についてアピールをお願いします。

森山「スリストム広島は、『地域浸透型』を目指すチームです。チームに関わるみなさんと歩幅を合わせて日々成長していきたいと思っていますし、広島だけでなく近隣の県や街、チームを応援してくださるファンのみなさんと『共に成長していく』ことを重要視しています。3×3というスポーツの魅力は、駅前やショッピングモールなどに非日常をつくり出せるところですね。試合中は爆音で音楽がかかる中でプレーできますし、10分以内に21点を取ったチームが勝つというルールなのでテンポも早いんです。誰が見ても楽しめるスポーツなのではないかと思っているので、ぜひ、機会があれば生で観戦してほしいです」

佐藤「私たち大野石油広島オイラーズは、日中は社業であるサービスステーション(給油所)で勤務をしながら、午後から練習、というかたちでバレーに取り組んでいます。サービスステーションに来店してくださったお客様とお話をすることもありますし、そこで直接コミュニケーションを取ったことをきっかけに、試合を見に来てくださる方もいらっしゃいます。そういうコミュニケーションの機会があることも、オイラーズの強みの一つかなと思っています」

森山「ファンの方との距離の近さという意味では、3×3とも近いところがあるかもしれませんね」

佐藤「そうかもしれませんね。バレーも3×3と同じように、1回のラリーがそんなに長い競技ではありません。テンポも速いですし、試合中も選手とファンの距離が近いスポーツだと思います。ファンのみなさんと一緒に戦っているという感覚はすごくありますね。あとは、競技人口が割と多いのもバレーの特徴だと思います。選手同士のつながりも広くて深いですし、お互いに尊敬しあったり、逆にアドバイスしたりもできるので、そういうところもバレーの魅力なのではないかと思います」

松岡「お二人のお話を聞いていると、サッカーは、3×3やバレーとは違う部分もけっこうあるスポーツなんじゃないかなと感じました。ピッチとスタンドは距離がありますし、サッカーは、1点を取るためにすごく時間がかかるスポーツなので。ただ、『地域密着型クラブ』という意味では、スリストム広島さんと近い部分があるんじゃないかとも思いますね。福山シティFCには、地域の方々と共に発展していく、地域と共にクラブも成長していくというビジョンがあります。僕たち選手がサッカーを通じて、いろいろな方に影響を与えられたらいいなと思いながらプレーしています」

佐藤「そういう意味では、プレー中はファンの方々と物理的な距離はあるかもしれませんが、取り組みのスタンスとしては3チームとも近い部分があるような気がしますね」

松岡「そうですね。サッカーというスポーツの魅力としては、やっぱり1点を取るのが本当に難しいところでしょうか。1点の重みがある分、失点してしまったらサポーターと励まし合うことができますし、得点した時の喜びもサポーターのみなさんと分かち合うことができます。サポーターやファンの方たちとの一体感は、どの競技も共通するものだと思います」

ーこうして他競技の選手とお話しされる機会は、あまりないのではないかと思います。今日は3選手で対談をされてみて、いかがでしたか?

松岡「いつもは同じジャンルというか、サッカーにまつわる人たちと集まることが多いので、こうして違う競技のアスリートとお話する機会は今までなかったですね」

森山「そうですよね。でも、ファンとの距離感だったり食事で意識しているところだったり、共通点も結構あるんだなと思いました」

松岡「はい。違う競技の方たちとお話しできて、すごく新鮮な気持ちでした」

佐藤「私は競技の違いもですが、男女の違いのようなものもちょっと感じることができました。参考になるところもたくさんありましたし、すごく良い機会だったなと思います」

森山「広島のスポーツが一体になって、広島の発展にも貢献していけたら良いですよね。機会があれば、お二人の試合もぜひ見に行きたいと思いました」

ーみなさん、本日はありがとうございました。

三人「ありがとうございました」


森山 裕平

Moriyama Yuhei

1997年12月11日生、香川県出身
小学4年からバスケットボールを始め、広島工業大を経て2020年からFUKUYAMA BATSに参加。現在はスリストム広島のメンバーとしてプレーしている。学生時代は2018年・2019年と2年連続で国体メンバーに選出された。得意なプレーはダンクシュート。

◆チーム情報/スリストム広島
2018年に誕生した、広島県初の3人制プロバスケットボールチーム。チーム名は「広島に3×3というスポーツで旋風(嵐=storm)を巻き起こしていける存在でありたい」という思いで命名された。『地域浸透型』を掲げ、より地域と近い位置で接するクラブづくりを目指している。現在、プロリーグである3×3.EXE PREMIER(スリー・エックス・スリー・エグゼ プレミア)に参戦中。

佐藤 萌々華

Sato Momoka

1999年10月15日生、広島県福山市出身
小学5年からバレーを始め、園田学園女子大(兵庫県)を経て2022年から大野石油広島オイラーズに加入。パワフルなスパイクとサーブが持ち味で、チームを勝利へ導くアウトサイドヒッター。

◆チーム情報/大野石油広島オイラーズ
1993年、大野石油スポーツクラブとして創部。1994年から地域リーグに出場し、2003年から旧V1リーグに昇格。所属選手は、日中は広島市内各所の大野石油サービスステーションで勤務し、終業後に本社ビル内の専用体育館で練習を積むというハードなスケジュールをこなす。チームワークを活かしてボールつなぐ粘りのバレーで、1部昇格に向け奮闘している。現在はV LEAGUE Division2(V2)に所属。

松岡 憧

Matsuoka Sho

1994年11月21日、東京都出身
小学生以前から、地元のスポーツ少年団でサッカーを始める。高校は鹿島学園高に進み、3年時には全国大会にも出場を果たした。横浜桐蔭大卒業後、いわてグルージャ盛岡に加入。おこしやす京都ACを経て、2020年から福山シティFC。DFラインの統率、球際の強さが特徴のDF。

◆チーム情報/福山シティFC
福山スポーツコミュニティクラブを前身として、2017年に誕生。『開拓と挑戦』『心の豊かさの創生』『次代のスポーツ文化の創生』をミッションとし、サッカーを通じて福山市民の熱狂・感動を生む唯一無二のクラブとなることを目指し活動している。将来的にはJFL、Jリーグへの参入を目指し、現在は地域リーグである中国サッカーリーグに参戦中。


本取材にご協力いただきました、スリストム広島の関係者の皆様、大野石油広島オイラーズの関係者の皆様、福山シティFCの関係者の皆様、本当にありがとうございました。