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【突撃!広島アスリートの食卓<第9回>】『中国電力陸上競技部』藤川 拓也 ×『ダイソー女子駅伝部』平村 古都

活躍する姿を見せることこそ、地元・広島への恩返し。地域に愛される強いチームへ!

ーお2人と同じスポーツを頑張っている広島県の子どもたちに、体づくりや食事に関するアドバイスをお願いします。

藤川「好き嫌いなく食べることが大事だと思います。好き嫌いは多少ありますけど……(笑)」

平村「あるんですね(笑)」

藤川「はい(苦笑)。ですが、やっぱり体を大きくしたいならば、好き嫌いせず、3食しっかりたくさん食べることが大切だと思います」

平村「食べられない物があったとしても、栄養素や量に気をつければ、アスリートとして活躍できるということですね」

藤川「そうですね。でも、食べられるならしっかり食べた方が良いとは思います(笑)」

平村「個人的には、小学生くらいまでであれば、食べるものの内容を気にしすぎるよりも、食べたいものを食べたい時に食べることが一番なんじゃないかなと思います。早い段階から細かく気にしすぎると、食事がしんどくなってしまうかもしれないですし……。私たち実業団チームの選手でも、『食事を考えるのが大変だな』と思う瞬間はあるので、まずはおいしいものを、おいしく食べるようにしてほしいなと思います」

藤川「あとは、トレーニングと組み合わせて体をつくっていくという感じですね」

平村「そうですね。しっかり3食ご飯を食べていれば、大丈夫だと思います」

ー広島県内ではたくさんのスポーツチームが活動しています。その中で、中国電力陸上競技部、ダイソー女子駅伝部が、それぞれどのような存在になりたいかを教えてください。

藤川「広島だと、目立つのはやっぱりカープさんやサンフレッチェさんですよね。ただ、駅伝はテレビで大会を放送してもらえますし、みなさんの目に触れる機会のある種目だと思います。自分たちの活躍している姿を見せることが恩返しになるということは、会社としても大切にしている部分なので、活躍して、みなさんに元気を与えられるような存在になりたいというのが一番の思いですね」

平村「ダイソーは『ダイソーチャレンジ』いう一般参加可能な記録会や、地域の小学校での陸上教室などを開催しています。そうした活動を通して、もっと陸上に興味を持ってもらいたいと思いますし、地元の方からも愛されるようなチームづくりを頑張っていきたいと思います」

ーそれでは最後に、応援してくださるみなさまにメッセージをお願いします。

平村「個人としては伸び悩みもありますが、少しでも自分の走りで元気や感動を届けられるようにもっともっと頑張っていくので、これからも温かい目で応援してもらえればと思います」

藤川「チームとしては、今年8年ぶりにニューイヤー駅伝の中国予選である中国実業団対抗駅伝競走大会で優勝することができました。この流れに乗って、ニューイヤー駅伝でもまずは入賞目指して頑張って、しっかりテレビにも映れるようにしたいと思います。年明けに、広島のみなさんに感動を与えられるように頑張ります!」

(広島出身アスリートの更なる飛躍にぜひご期待ください!!)

藤川 拓也

Takuya Fujikawa

1992年12月17日生、広島県庄原市出身
世羅高〜青山学院大〜中国電力
中学時代から全国トップレベルの実力を持ち、都道府県対抗男子駅伝(ひろしま男子駅伝)には中学2年時から広島県代表として出場。高校は駅伝の強豪校である世羅高に進学し、2年時には全国高等学校駅伝競走大会で全国制覇を成し遂げた。卒業後は青山学院大に進学。4年時にはチームの主将を任され、第91回箱根駅伝では青山学院大史上初となる往路優勝・総合優勝を成し遂げた(自身は9区を走り区間賞)

◆チーム情報/中国電力陸上競技部
1989年創部。2004年のニューイヤー駅伝で初優勝を飾ると、2001年から2008年までは8年連続で上位3位以内に入るなど、日本でもトップクラスの実力を誇る。現在は卓球部・ラグビー部とともに中国電力のシンボルスポーツチームとして活動。尾方剛(おがた・つよし)、油谷繁(あぶらや・しげる)、佐藤敦之(さとう・あつし)らを五輪代表に送り込むなど世界レベルのランナーを輩出した。駅伝だけでなく、マラソン・個人長距離・クロスカントリーの大会にも出場している。

平村 古都

Koto Hiramura

2000年4月25日生、広島県呉市出身
警固屋中〜世羅高〜ダイソー
中学から本格的に陸上競技を始め、高校卒業後に創部元年のダイソー女子駅伝部に入部し現在は同部の主将を務める。初出場となった2021年全日本実業団対抗女子駅伝競走大会予選会(プリンセス駅伝)では3区を、本選である全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)では5区を任されるなど、長距離区間に信頼のある選手。2022年のプリンセス駅伝でも3区を任され、チームを5位入賞へと導いた。世羅高校時代の恩師である岩本真弥監督のもと、『地域に愛されるチーム』を目指し練習を積み重ねている。

◆チーム情報/ダイソー女子駅伝部
2019年4月創部。初代監督に世羅高校陸上部を男女合わせて6度優勝に導いた岩本真弥を招聘し、東広島市を拠点として主に中・長距離選手の育成を行っている。当初は部員わずか5名でスタートし、2021年10月に初の駅伝大会に参加。2021年からは、地域貢献活動の一環として一般参加可能な『ダイソーチャレンジ』という陸上競技長距離記録会を主催している。2022年10月に開催されたプリンセス駅伝では、平均年齢19.8歳という出場チーム最年少でレースに挑んだ。現在の部員は15名。


本取材にご協力いただきました、中国電力陸上競技部の関係者の皆様、ダイソー女子駅伝部の皆様、本当にありがとうございました。