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【突撃!広島アスリートの食卓<第8回>】『ワクナガレオリック』小武 蒼太(ハンドボール) ×『マツダスカイアクティブズ広島』芦田朋輝
県外出身のふたりが口をそろえて驚いた「広島の●●はあっさりしている」。共通の趣味も発見!?

ー芦田選手は愛知県出身、小武選手は福岡県出身です。おふたりが、広島に来て初めて食べたもの、気に入ったものはありますか?
芦田「県外出身の方はみんな言うと思うんですけど、僕は『お好み焼き』ですね。それまで麺が入っているお好み焼きを食べたことがなかったのですが、食べてみたらけっこう美味しくて。今でもたまに食べています。あとは『汁なし坦々麺』ですね。広島に来るまでは見たことがなかったので、最初は驚きました」
小武「実は、僕の両親の実家が広島なので、小さい頃からよく遊びに来ていたんです。なので、あまり『初めて見た』というものはなくて……(苦笑)」
芦田「実家が広島だとそうなりますよね。そういえば、初めて見た食べ物というわけではないんですが、僕がちょっと驚いたのは『尾道ラーメン』ですね。思ったより味があっさりしてて(笑)。最近は『ちょうど良いなぁ』と思うようになってきたんですけど、地元の愛知県では味の濃いラーメンが多かったので、最初はギャップがありました」
小武「確かに。僕も博多のとんこつラーメンに慣れていたので、『尾道ラーメン』はあっさりしていると感じましたね」

ー愛知県というと、前回この対談に登場いただいたNTT西日本ソフトテニス部の村上雄人選手も愛知県あま市のご出身でした。村上選手は「愛知は味噌の文化なんです」と言われていたのですが……。
芦田「確かに、テレビでは『つけてみそ かけてみそ』というチューブタイプの味噌のCMがずっと流れていましたね。味噌を使った料理を目にする機会は多かったと思います。広島に来て料理で赤味噌を使おうとした時に、探しても見つからなかったこともありました。困ったというわけではないんですが、『こっちにはないんだ!』と思った記憶があります」
小武「食べ物ではないんですが、僕が広島に来てギャップを感じたのは『温泉』です」
芦田「温泉ですか?」
小武「そうなんです。福岡には夜中まで営業している温泉がけっこうあったんですけど、広島だと、夜中まで開いている温泉があんまりなくて……」

芦田「少ないですよね。僕も温泉はけっこう好きなんですけど」
小武「ちなみに、広島だとどの辺りに行きますか?」
芦田「家の近くに『安芸の湯』という銭湯があって、そこに試合の数日前に行ってリフレッシュしていますね」
小武「僕は、上深川にある『ふかわの湯』によく行きます」
芦田「ああ!名前をよく聞きますね。僕はまだ行ったことはないんですが、いつか行ってみたいと思っているんです」
激しいプレーが多い2つの競技。屈強な体をキープするための『食』へのこだわりを深掘り! 意外な“おまじない”も!?
ーでは、ここからは対談のメインテーマである『アスリートの食』についてお伺いしていきます。おふたりが、アスリートとしての体をキープしていくために気をつけていることはありますか?
芦田「そうですね。やはりタンパク質の量は常に気にしていますね。チーム全体としては、広島国際大学の医療栄養学科さんにサポートしていただいて、摂った食事の内容を報告して、『この栄養素が足りていない』などのフィードバックを受けるという取り組みも行なっています。ビタミンなどの栄養素の部分まで見ていただけますし、体を大きくしたいならこういうものを食べたら良い、逆に軽くしたいならこう……と指導していただけるので、助かっています」

小武「そういう取り組みがあるんですね。それだと、より一層食べるものに気をつけようという気になりそうです」
芦田「はい。報告で嘘も吐けないですし(笑)」
小武「確かに(笑)」
芦田「ワクナガレオリックさんは、どうですか?食に関して何か取り組みをされていますか?」
小武「チーム全体での取り組みはないのですが、僕は個人的に『体づくり』が好きなので、YouTubeでボディビルダーの食事を見て勉強しています。普段参考にさせてもらっているのはなかやまきんに君さんで、自炊をする時は、なかやまきんに君さんをお手本にして、高タンパク低脂質なものを食べるようにしています」
ー小武選手は今シーズン、アキレス腱断裂という大きなケガをされましたが、ケガをきっかけに食生活が変わったということはあるのでしょうか?
小武「そうですね……大きくは変えていないのですが、ケガをしている間にできることは限られてしまうので、この期間に食事を含めて筋肉を大きくすることを意識するようにしています」

芦田「アキレス腱断裂は、かなり大きなケガですよね。僕は経験がないのですが、周りにも同じケガをした選手は何人かいます。リハビリも長い期間が必要なので、かなり大変な思いをされているのではないかと思います」
小武「ラグビーもコンタクト(選手同士の体の接触)が多いスポーツだと思いますが、ケガをしないために気をつけていることはありますか?」
芦田「シーズンが開幕すると毎週のように試合があるのですが、試合を重ねるごとに疲れも出てきますし、体も少しずつ小さくなったり、痛みが出てきたりもします。コンディションに合わせて筋トレのボリュームを落とすこともあるので、そういう時は、食べる量を増やしたり、逆に減らしたりして、できるだけ体重が変わらないように意識しています」
小武「僕たちも試合の期間に入ると、ある程度『自分が動きやすいベストな体重』というのを設定して、キープするようにしています。僕自身は『このくらいなら、接触されても飛ばされない』という体重を自分で設定して、シーズン中はその体重を維持できるように気をつけていますね」

ーでは、おふたりが試合前に食べる『勝負飯』はありますか?
小武「特にこれといったものはないんですけど……白米は必ず食べるようにしていますね。試合の遠征先やホテルでは、自分自身が食べたいものが必ず食べられるとは限らないんです。その点、白米ならどこに行っても必ず食べることができるので、しっかり食べて、体にエネルギーを溜めて試合に臨むようにしていますね」
芦田「僕も同じですね。特に試合前は、エネルギーを体に溜め込むという意味でも、炭水化物を意識して摂るようにしています。白米の他に、水も普段より多めに飲むようにしていますね。あとは試合前に必ず飲むと決めている飲み物があって……」
小武「飲み物ですか?」
芦田「はい。試合前には『リポビタンD』を必ず飲んでいるんです。もう飲み始めたきっかけも忘れてしまったんですが、高校生の時に一度飲み始めて、それ以来ずっと“おまじない”のような感覚で飲み続けています。気持ちをつくるためのルーティーンのような感じになっていますね」
小武「僕はワクナガレオリックに入団してから、カフェインを摂るようになりましたね。試合前であればレッドブルだったり、練習前であればコーヒーであったり。そういうものを飲んで、頭をスッキリさせている状態で試合や練習に臨んでいます」