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女子野球
女子野球の新時代到来!~無限大の可能性を開拓~
最強選手が集結する侍ジャパン女子日本代表
―どんなチームを目指していますか?
中島 女子野球界全体として「女子野球を当たり前の文化・競技に」というビジョンを掲げています。そこに向かって、日本代表チームには果たさねばならない使命や目標があります。「みんなに愛される、世界一の日本代表チームに必要なことは何か」を選手たちに話すことが多いですね。技術は申し分ない選手が集まっているので「上手い選手じゃなくて良い選手になろう」とも、よく話しています。
例え130kmの球を投げても、応援される選手になるとは限りません。言動から全て「やっぱり、この人たちは日本代表だよね」と言われるようなチームにならなければいけません。しっかりその想いを理解しあい、共有できる組織作りをしたいと思っています。選手たちには、今後もその信念を後世に繋いでほしいという私なりの思いもあります。
―中島監督が考える良い選手とは?
中島 チームのために動ける選手ですね。また、国際大会では、食事や環境の違いにも対応していけるタフさが必要です。あともうひとつ大切な要素は、自分の武器ですね。「これだけは誰にも負けない」という武器を持った選手は、とても良い選手だと思います。
―今の日本代表選出チームを、山田さんはどう思われますか?
山田 トップクラスが集結しているチームに間違いありません。皆、意識がとても高いです。もっと上手になりたい、上を目指したいというモチベーションのある選手が集まっています。あとはここから日の丸を背負うというプラスアルファの要素が入ってきます。合宿を重ねるうちに、日本代表として恥ずかしくない選手に変わっていくと思うと楽しみです。
広島は三次市と廿日市市!女子野球パワーで地域を盛り上げる
―広島県では、三次市と廿日市市が女子野球タウンとして認定されました。2つの街への思いは。
中島 まずは、代表合宿に呼んでくださって、すごくありがたいなと思っています。やはり協力して下さる自治体がないと、私たちは活動ができません。かつ、市の皆さんの応援がとても励みになります。昨年11月に開催された第7回女子硬式野球西日本大会の際に、初めて三次市に来たのですが、「みよしきんさいスタジアム」がとても綺麗で驚きました。選手たちとともに、常に感謝の気持ちを持って行動していきます。
山田 女子野球タウンとの寄り添い方を常に考えています。タウンが持つそれぞれの課題に、女子野球がどう入っていけるのか。そして女子野球が持つパワーで街が良くなる施策は何なのか。今、日本各地のタウンで、女子野球の波及効果が出ています。もうすぐタウン認定開始から丸2年です。どうやって市町を良くしていくのか、私たちは次のステージに入ってきていると思います。
広島県は野球のリテラシーが高いので、すごい勢いで女子野球の普及が進みそうですよね。驚いたのが、カープのユニフォームを着たアナウンサーさんが朝の番組でニュースを読んでいたことです。普通のニュースも、お天気ニュースも、広島カープのユニフォームを着ていました。野球に対する熱量が他県と全く違うので、今後がすごく楽しみですね。
中島 はつかいちサンブレイズの磯崎由加里(いそざき・ゆかり)選手が、つい先日まで、広島の深夜スポーツ番組でマンスリーキャスターを務めており驚きました。地元メディアが女子野球に注目してくれることは、とてもありがたいなと感じています。
山田 そういえば広島は、牡蠣のシーズンですよね。昨年、宮島に行った際、牡蠣を色々な食べ方でいただきました。にぎり天も美味しかったです。宮島は、とても美しくて開放的な気分になれますね。
中島 私も何度か宮島に行ったことがあるんですよ。地元は福岡県大牟田市、そして私の父親が山口出身なので、廿日市市は比較的身近な地でした。三次の美味しいものは何ですか?
山田 昨年の女子硬式野球西日本大会の時、唐麺焼のお店に連れていってもらいました。とっても美味しかったんですよ。また必ず食べたいです。お店の方は、やっぱりカープのユニフォーム着ておられました(笑)。
中島 最高ですね。広島風お好み焼きは食べたことがありますが、唐麺焼は未体験です。私も食べてみたいです。