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【突撃!広島アスリートの食卓<第7回>】『NTT西日本ソフトテニス部』村上 雄人 ×『広島ガスバドミントン部』小田 菜摘

広島県はプロ野球やJリーグをはじめ、数多くのトップスポーツチームが存在する『スポーツ王国』だ。本連載は、競技の垣根を越え「新たなスポーツの楽しみ方」を提供する広島横断型スポーツ応援プロジェクト、通称『Team WISH』に参加する26チームの選手・関係者が登場し、選手を支える大切な要素である『食』を軸に、対談形式で彼らの魅力をお送りする。

連載第7回目は、『NTT西日本ソフトテニス部』から、村上雄人(むらかみ・ゆうと)選手が、そして、『広島ガスバドミントン部』から、小田菜摘(おだ・なつみ)選手が登場。

村上選手がプレーするソフトテニスは、硬式テニスから派生した、ゴム製のボールをネット越しに打ち合う日本発祥のスポーツだ。広島市を本拠地とする『NTT西日本ソフトテニス部』は、1957年にNTT西日本のシンボルスポーツチームとして創部。2017年にクラブチームから部に昇格した。クラブチーム時代の2006年には第15回アジア競技大会で金メダルを獲得、日本最高峰の大会である日本リーグでも11連覇を達成しており、国内屈指の実力を備えたチームだ。

一方、小田選手がプレーするバドミントンは、ソフトテニスと同じくネット越しにシャトル(シャトルコック)を打ち合うラケットスポーツで、イギリス発祥と言われている。『広島ガスバドミントン部』は、1995年に創部。翌1996年にチャレンジリーグで優勝し日本リーグ2部入りを果たすと、2001年には1部に昇格。地元・広島出身の選手のほか、全国からも強豪選手が集まり、2007年には中国地区実業団バドミントン選手権大会で11連覇を成し遂げるなど、中国地区において数多くの実績を残している。現在は国内最高峰リーグである、『バドミントンS/Jリーグ』に参戦中。月に一度、地域の住民向けにバドミントン教室を開催するなど、地域貢献活動も活発に行なっている。

今回は、同じ“ラケットスポーツ”という共通点を持つ両選手を招き、お互いの競技への印象やアスリートならではの『食』へのこだわり、2人の『勝負飯』ついて語ってもらった。

1年ぶりの再会!似ているようで実は違う? 人気のラケット競技を第一線の選手が語り合う

(NTT西日本ソフトテニス部 村上雅人選手)

ー実はお2人は、以前ご一緒にお仕事をされたことがあるそうですが……覚えていらっしゃいますか?

村上:覚えてます!

小田:私も覚えています!

ーさすがです! 警察の防犯キャンペーンの一環でお仕事をされていましたが、今日は改めまして、ソフトテニスとバドミントンというお互いの競技への印象や、アスリートとして『食』の面でのこだわりについてお伺いしていければと思います。よろしくお願いします。

村上・小田:はい、よろしくお願いします。

ーでは初めに、お互いの競技への印象についてお伺いします。小田選手は、ソフトテニスの試合や大会を実際にご覧になったことはありますか?

(広島ガスバドミントン部 小田菜摘選手)

小田:実は……ないんです(苦笑)。中学生の頃に体育の授業でやったことはあるのですが、プロ選手の試合を見たことはないんです。今回、この対談で村上選手とお話しすることが決まって、初めてYouTubeでソフトテニスの試合動画を見てみました。

村上:すごい!ありがとうございます。

ーどんな印象を持たれましたか?

小田:想像以上に『キツそうだな』というのが感想ですね。ボールのスピードも思ったより速く感じましたし、ダブルスの試合だと、そのボールを前衛の選手が決めに行ったりしているので、プレーをしている選手は怖いんじゃないかな……と思いながら見ていました。

村上:ソフトテニスはダブルスが主流のスポーツで、基本的には前衛・後衛のポジションに分かれています。小田選手の言う通り、前衛の選手であればネット際でプレーすることが多いんですが、後衛がミスをして相手にチャンスボールを与えてしまうと強いレシーブが返ってくることもあるので、そんな時は前衛の選手は怖いのではないかと思いますね。

小田:なるほど、そうなんですね。

村上:僕は後衛なので、そんな思いをすることはないんですけど……僕とペアを組んでいる前衛の選手は、ヒヤヒヤした経験もあるんじゃないかと思います(笑)

ー村上選手は、バドミントンの試合をご覧になったことはありますか?

村上:広島ガスバドミントン部さんの試合は見たことがないのですが、以前、同じNTTグループのバドミントン部の桃田賢斗(ももた・けんと)選手が広島グリーンアリーナで全日本社会人選手権に出場したことがあって、その時の試合は見に行かせていただきました。

小田:そうなんですね。試合会場でご覧になって、どうでしたか?

村上:同じラケットを使うスポーツですが、バドミントンとソフトテニスでまったく違っていて、とくに印象的だったのはフットワークの部分ですね。筋持久力であったり、最初の動き出しであったり……そうしたフィジカルの面をすごく鍛えている印象がありました。スマッシュもすごく速かったので、とにかく『迫力があるスポーツ』というのが感想ですね。

小田:そうですね。プレー中でも、特に最初の動き出しの部分は意識しています。動き出しが遅れるとシャトルに追いつけなくなることもあるので、その点は、すごく意識して練習に取り組んでいますね。