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スペシャルオリンピックス2022広島大会(11/4~6)
Power of Smile~だれもが輝ける場所へ。~【後編】

「特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本・広島」理事長及び「2022年第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・広島 実行委員会」実行委員長」の崔 希美(さい ひみ)です。

前回に引き続き、11/4(金)~6(日)のスペシャルオリンピックス2022広島大会の魅力や私がスペシャルオリンピックスに関わるようになったきっかけ、そして人生の転機についてお話させてください。(https://sonippon.wixsite.com/so-2022-hiroshima

スペシャルオリンピックスは「世界3大パラスポーツ国際大会」の一つ

スペシャルオリンピックスとは、パラリンピック、デフリンピックに並ぶ、「世界3大 パラスポーツ国際大会」の一つで、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。

出典:スポーツ庁 障害者スポーツを取り巻く状況

スペシャルオリンピックスを初めて知った方に「なぜスペシャルオリンピック“ス”と複数形なのか?」と尋ねられることがあります。オリンピックは4年に1度のスポーツの祭典なので、「スペシャルオリンピックス」と聞くと、大きな国際大会をイメージする方が多いと思いますが、スペシャルオリンピックスとは、大会に限らず、日常的なトレーニングから国内大会、国際大会までの様々な活動が、年間を通じて世界中で行われていることを意味しているので、複数形となっているのです。

そして、スペシャルオリンピックスは、そのような活動を通じて、参加したアスリートが、健康の増進や勇気を表現すること、そして喜びや楽しさを感じ、家族や他のアスリートや地域の人々と交流する機会を継続的に提供することを使命としています。

なお、「オリンピック」の名称使用については、1988年に国際オリンピック委員会(IOC)と「オリンピック」の名称使用等を認める議定書を締結しています。

アスリートの可能性を最大限に発揮する独自のルール

(呉市長表敬訪問)

先ほども申し上げたように、スペシャルオリンピックスは、アスリート自身の成長や健康、周囲の人と絆を育むことも大きなテーマです。それによって、順位や記録を重視するようなスポーツ大会とは少し違い、独自のルールが設定されています。

まず選手たちは、同じ競技レベルの選手と競えるように、「ディビジョニング」というクラス分けをおこないます。予選で競技レベルを測り、全員が決勝にいき、同じ競技レベル同士で試合をして、成績の順位をつけるオリジナルのシステムです。また、がんばったアスリートを称え、全員を表彰することも大きな特徴です。1位から3位にはメダルを、4位から8位まではリボンをかけるなど、最後まで競技をやり終えたことに対して、全員に拍手を贈ります。