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スペシャルオリンピックス2022広島大会(11/4~6)
Power of Smile~だれもが輝ける場所へ。~【後編】

「平和都市」「スポーツ王国」ひろしまでの開催意義

(平和記念公園平和の灯から火を採火する松井広島市長)

広島で本大会を開催する意義として、一つ目は、平和都市広島から世界へ「平和」を発信できることです。広島で原爆が投下された出来事について、世界でもその悲劇を知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。「平和」を掲げる広島で開催することは、広島から全世界へ、スポーツを通して「平和の願い」を発信できる大変意義が深いものと感じています。

二つ目は、広島は数多くのトップスポーツチームがある、スポーツ王国だということです。この度、広島東洋カープさま、サンフレッチェ広島さま、広島ドラゴンフライズさまをはじめ、多くのトップスポーツ選手の皆さまにイベントへ参加していただいたり、SON広島の活動について発信していただきました。SONのアスリートたちが、広島のトップスポーツ選手とともに、広島のスポーツを盛り上げていく!!スポーツ王国、広島だからこそできる技ことだと思います。

また、県内開催市町の市町長のみなさま、企業のみなさま、ボランティアのみなさま、その他、多くの関係団体のみなさまに、たくさん支えられてきたことを心から感謝しております。

(大会サポーター就任式)

大会招致が決まってから、私達役員や保護者もですが、アスリートたち自身も、ステージに出る場面や、多くの方々の前で話す場面も増えました。アスリートたちが、ステージでがんばる姿や、他県から皆様がお越しになり、温かな交流ができるのを心待ちにしている姿をみると、本当に広島にこの大会を招致できてよかったな、と感じています。
 
 この大会のボランティア登録も、企業さま、大学生さまをはじめ、県内県外から多くの方々が登録してくださり、感謝申し上げます。皆様のおかげでなんとか、本番に向けての、最終準備ができているところです。大会の成功に向け、皆様のご支援、ご協力を心よりお願い申し上げますとともに、ひとりでも多くの県民の方々に、アスリートの頑張る姿を応援、ご観覧いただきたいと思います。

笑顔の力、スポーツの力でインクルーシブな社会を目指して

(100日前イベント「カウントダウンボード除幕式」)

この広島大会を契機に、SON広島も組織的な拡充を図ることとなりました。
今まで、広島市、尾道市、東広島市、呉市、三原市という5つの市にしか支部が存在していませんでしたが、この大会を機に福山市にも支部設立を目指しています。
来年はSON広島の設立25周年であり、その記念イベントも開催する予定で、大会後も、地に足をつけた活動を続け、アスリートの増加やボランティアに参加する人が増えるよう図っていきます。

いよいよ11月4日~6日、「2022年第8回スペシャルオリンピックス夏季ナショナルゲーム・広島」が開催されます。
全国から、アスリート約900名をはじめ、スタッフ・ボランティア・観客含め、総勢約16,000人が広島にお越しになり、県内各所12の会場で、陸上やボウリング、バスケットボールなどの競技が行われます。なお、このナショナルゲーム(国内大会)で、柔道競技が開催されるのは、この広島大会が初めてです。また、自転車競技はSON広島が立ち上げた競技で、今回も「デモンストレーション」として試行的に行うこととされており、今後のSON日本の新競技として取り上げてもらえるよう目指しています。

(有森会長・平岡拓晃大会サポーターと大会実行委員会メンバー)

本大会のテーマは「“Power of smile”~誰もが輝ける場所へ。」
 スポーツの力を通して多様な人々が活きる、誰ひとり取り残さない社会、共生社会を目指し、だれもが輝き、笑顔の溢れる大会を実現します。皆が一体となってアスリートの活躍を喜び合う大会は、広島県内だけでなく、全国各地の方々に希望や勇気、元気を与えるものになると信じています。
 そして、障害があってもなくても、みんなで笑い合い、お互いを認めあって未来へ向け進んでいき、どんな困難があろうと、前を向き、笑顔で笑い、夢を叶えることができます。
 

皆が幸せに笑える広島であってほしい。そう強く願い、一過性ではない、末永く続く、「笑顔の力・スポーツの力でインクルーシブな社会」を目指し、広島大会の成功に向け、仲間と力を合わせてがんばります。

大会当日まであと1か月を切りましたが、本番その日まで、新型コロナウイルス感染症対策もしながら、しっかりと準備をしてまいります。アスリート達が泣いたり笑ったり、一生懸命楽しんいでる姿はもちろん、全員にメダルを授与する表彰式も見逃せません。結果に満足できず悔しくて泣いているアスリート、笑顔で思いきり喜んでいるアスリート、皆、一生懸命に頑張っています。

ぜひ皆さま、ご家族、ご友人をお誘い合わせの上、ご来場いただき、精一杯戦っているアスリートたちへ一緒に声援を送っていただき、大会を盛り上げていただきたいと思います。


崔 希美

Sai Himi

山口県宇部市出身。3児の母。
 航空会社を退職後、キャビンアテンダント・グランドスタッフ養成専門校である「インターナショナルエアアカデミー広島校」の 校長に就任。
 比治山大学・比治山大学短期大学部非常勤講師。
 広島県内の小学校から大学まで、キャリア教育の一環としてマナー講師を務めるなど多岐にわたって活躍。
 2020年から特定非営利法人スペシャルオリンピックス日本・広島の理事長に就任し、スペシャルオリンピックス日本ナショナルゲームの広島への招致活動に尽力、2021年4月に当大会の実行委員会委員長に就任。