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【突撃!広島アスリートの食卓<第2回>】コカ·コーラレッドスパークスホッケー部 三橋亜記(ホッケー) × 中国電力女子卓球部 成本綾海(卓球)

思い通りに体を動かすためには『バランスよく食べる』ことが何よりの基本

三橋「私たちは寮生活をしているので、朝と夜は寮で用意してもらった食事を摂っています。昼は自由なのですが、私は基本的に自炊をしています」

成本「私はチームの栄養士さんの指導を受けながら、三食自炊をしています。体重や体温の管理に加えて面談でもアドバイスをもらいながら、食べるものには気をつけています」

(栄養士の指導を受けながらの自炊がパワーの源)

三橋「特に気をつけていることはありますか?」

成本「なるべく『ご飯』を食べるようにしています。特に朝はパンだとどうしても途中でお腹が空いてしまいますし、私は気をつけておかないと食事を摂らなくなってしまうタイプなので……。しっかりグラムを測って、量の管理もしています。朝ご飯を抜いてしまうと練習に影響が出ますし、疲労感も全然違いますね」

三橋「私は最近、小麦粉を控えるようになりました。小麦粉を摂るのと摂らないのとでは体の状態かなり違うので、気をつけて控えるようにしています」

ーーお2人の『勝負飯』はありますか?

三橋「特に決まったメニューはありませんが、試合前は遠征先のホテルで過ごすことが多いので、用意されたものをしっかりと食べるようにしています」

成本「私は、できるだけカレーなどの刺激のあるものは摂らないようにしています。バランスよく食べることを心がけているので、遠征先で夕食を摂るときは定食屋さんを探して入るようにしていますね」

(シーズンオフにはジャンクフードが恋しい…)

三橋「『勝負飯』ではないのですが、試合の中断期間やオフに入ると食べたくなるものはあったりします」

成本「何がお好きですか?」

三橋「私は甘いものや……あとは、ハンバーガーが好きですね」

成本「甘いもの、欲しくなりますよね。合宿中や疲れたときには『糖分補給』を言い訳に食べてしまいます。あとは私も、試合が終わるとハンバーガーが食べたくなります(笑)」

三橋「ですよね!(笑)シーズン中はしっかりと食事管理をして、栄養がありつつヘルシーなものを摂るようにしていますが、やはり、ふとしたときにジャンクフードも食べたくなるので……」

成本「ただ、合宿中に甘いもの以外を食べてしまうと、負けたときに『あのときあれを食べたからかな……』と後悔してしまいそうなので、オフに発散するようにしています」

三橋「だから余計に美味しく感じるのかもしれませんね」

ーー体づくりのための食事を意識されるようになったのは、いつ頃からですか?

三橋「私は社会人になってから食事管理をしてもらうようになったのですが、それまでは割と『好きなときに好きなものを食べる』というスタイルでした。ただ、年齢を重ねるにつれて体がどんどん動かなくなってきたときに、食事の大切さを改めて感じるようになりました」

成本「私は社会人1年目のときから栄養指導の方についていただいています。最初は正直『これって効果あるのかな』と感じていた時期もありました。ただ、指導に従った食生活を続けていくうちに、学生時代とは体の保ちや筋肉のつき方も変わってきたので、今では指導をしていただいて良かったなと思っています」

ーーお互いの食生活について、どのような印象をお持ちになりましたか?

三橋「スポーツと食事はすごく密接な関係にあると思うのですが、そうした部分をしっかりと管理されているからこそ、卓球の世界でトップレベルの成績を残されているのだろうと思いました」

(トップアスリートの女子会、実現するのか!?)

成本「食に対する意識の持ち方などには、非常に近いものを感じますね。そういうところも含めて……いつか三橋さんと一緒に食事に行きたいなと思いました(笑)」

三橋「そうですね(笑)。お互いの意識を高め合うためにも、ぜひ一度、一緒に行きましょう!」

ーー子供たちに、食事に関するアドバイスをお願いします。

三橋「食べなければ体を動かすことができないので、『食べること』は本当に大切だと思っています。好き嫌いなく、工夫して、いろいろなものを摂るようにしてほしいですね」

成本「今だから言えることですが、私も小学校の頃は『マック食べたい』を口癖のように言っている子供でした。今でも、『もしあのときから食事に気をつけていたら、もっと背が伸びていたかもしれない、もっと体力があったかもしれない』と考えることがあります。三橋さんがおっしゃったように、好き嫌いなく、バランス良く食べて体づくりをして欲しいと思います」

初めて競技を見た人も、いつも応援してくれる地域の人も、みんなを勇気づける存在に

(チーム最年長として,国内大会四冠を目指す)

ーープレーをする上で、ご自身の『長所』を教えてください。

三橋「スピードと、相手に当たられても倒れない体幹の強さは長所だと思います。特にスピードには自信があるので、ぜひ試合でも注目してもらいたいです」

成本「私はパワーがない分、相手に打たせてカウンターを狙うスタイルが得意なので、そうした予測や駆け引きの部分もぜひ見ていただけたらと思います」

ーー今後の目標を教えてください。

三橋「個人の目標としては、チーム最年長になるので、しっかりとチームを引っ張っていけるようになりたいと思っています。チームとしては、国内4大会で四冠を獲ることを目標にしています」

成本「私もチーム最年長で、主将も任されているので、自分のことだけでなく、周りを見る力も高めていきたいと思います。今年からチームも新体制になったので、新しいチームで日本リーグの前期・後期・ファイナルでの優勝を目指していきたいです」

(主将として日本リーグ優勝を誓う)

ーー今後の目標を教えてください。

三橋「個人の目標としては、チーム最年長になるので、しっかりとチームを引っ張っていけるようになりたいと思っています。チームとしては、国内4大会で四冠を獲ることを目標にしています」

成本「私もチーム最年長で、主将も任されているので、自分のことだけでなく、周りを見る力も高めていきたいと思います。今年からチームも新体制になったので、新しいチームで日本リーグの前期・後期・ファイナルでの優勝を目指していきたいです」

ーー最後に、お互いの競技において、これからどのような存在になっていきたいかを教えてください。

三橋「スポーツには、たくさんの人を元気にしたり、勇気を与えることができる『力』があると思っています。たくさんの方にホッケーを見にきていただいて、ホッケーの楽しさを知っていただきたいですし、見る方たちにポジティブな影響を与えられれば良いなと思います」

成本「卓球部の存在が、職場の活性化や地域貢献につながっていると感じています。これからも、もっとたくさんの人に中国電力女子卓球部の存在を知ってもらって、に元気を届けられる存在になりたいなと思います」

(共通点の多いお二人。今季の活躍にぜひ注目を!)

成本 綾海

Ayami Narumoto

1995年03月13日、岡山県出身。中学時代から大阪の強豪・大阪府四天王寺羽曳丘中へ進学し、同志社大を経て、2017年に中国電力女子卓球部に所属。身長153センチと小柄なサウスポーながら、『前陣速攻』を得意とするカウンタータイプのプレースタイルで、日本卓球リーグ1部最高殊勲選手賞を2回受賞。2020年にはファイナル4女子準決勝で、石川佳純(昭和電工マテリアルズ)を下す活躍を見せた。2022年からは同部の主将を務める。

◆中国電力女子卓球部
1991年に創部。中国電力のシンボルスポーツとして、日本卓球リーグに出場を続けている。2018年から2021年にかけ、後期リーグで4連覇を達成。2018年、2021年度には日本卓球リーグプレーオフJTTLファイナル4で優勝を飾るなど、常に実業団のトップで活躍を続けている。

三橋 亜記

Aki Mitsuhashi

1989年9月12日、宮城県出身。中学から本格的にホッケーを始め、高校在学中にはU-18日本代表に選出。大学在学中の2008年には女子ホッケー日本代表(さくらJAPAN)に初選出され、数々の国際大会へ出場。五輪に関しては,2012年ロンドン大会から3大会連続での出場を果たす。コカ·コーラレッドスパークスには2012年から所属。持ち味のスピードを武器に、MFとして活躍中。

◆コカ·コーラレッドスパークスホッケー部
1996年から広島県のホッケー女子代表として国体に出場。広島市をホームタグラウンドとするフィールドホッケー女子チーム。2013年からは7年連続優勝を達成するなど常勝チームとして活躍している。2020年には、年間タイトル完全制覇を達成。日本代表も数多く輩出するなど、その技術は世界レベル。


本取材にご協力いただきましたコカ・コーラレッドスパークスホッケー部の関係者の皆様、中国電力女子卓球部の関係者の皆様、本当にありがとうございました。