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創部1年目で奮闘中! 公式戦初勝利をつかみ取れ
2021年春、広島県内2校目の女子硬式野球部として誕生した「山陽高校女子硬式野球部」。部員はマネージャーを含め14名で、全員1年生。技術を伸ばして勝利することはもちろんだが、信じ合える人、優しい人、支えてくれる人に孝行ができる人になってもらいたいという願いから「信・優・孝」をテーマに掲げる。
現在は、11月13日(土)・14日(日)に三次市で行われる「第7回女子硬式野球西日本大会」での公式戦初勝利に向けて日々練習中。副キャプテンの元廣千晶(もとひろちあき)さんと矢野蒼奈(やのあおな)さんに、女子野球の魅力や試合への意気込みを聞いた。
自分たちの手でチームを作るという喜び
―野球を始めたきっかけを教えてください―
元廣:3歳年上の兄が野球をしていたんです。その練習に付いて行ったり、応援しているうちに、自分も野球をしてみたいと思うようになりました。そして、小学2年生から始めました。
矢野:私も3歳上に兄がいて、小学2年生の頃に野球を始めました。全く一緒(笑)。
元廣:え、知らなかった。本当に全く一緒(笑)。
―すごい偶然ですね(笑)。高校生になるまで野球を続けたいと思った理由は?―
矢野:兄が高校3年生まで野球を続けているのを見て、自分も続けたいと思いました。野球をしている姿はやっぱりかっこいいので。
元廣:私は単に野球が好きだからだと思います。小学校から中学校、中学校から高校に上がる時も、野球をしたいという思いがずっとありました。ピッチャーなので三振がとれたらうれしいし、考えたりしながら投げるのも面白い。勝ったときにチームメイトと喜びあえるのもすごく楽しいです。
矢野:たしかに野球はチームプレーが大切なスポーツ。チームみんなの力で勝ったときは本当にうれしいです。
―元廣さんは地元が遠いので、寮で暮らしているそうですね。山陽高校を選んだのはなぜですか?―
元廣:1期生ということに魅力を感じました。元々は、近畿地方で上位に入る強豪チームに進学して野球をしようと思っていたんです。でもその学校で日本一を狙うことよりも、1期生としてチームを立ち上げることに魅力を感じました。
矢野:私は自転車で40分かけて自宅から通っていますが、やっぱり1期生というところに興味を持ちました。自分たちでチームを作ることができる、一から伝統を築くことができるのがすごいなって。あと、小学生の時に軟式、中学生の頃は中体連でソフトボールをしていて、硬式野球をしたことがなかったので、どうしてもやってみたかったんです。兄が山陽高校の卒業生というのも大きいです。
―1期生だからこそ、大変なことも多そうですが?―
元廣:同級生ばかりだから話しやすいし、プレーをするのも楽しいけど、上級生がいないのでチームをまとめる存在がいないことです。
矢野:自分たちで練習試合用のユニフォームを作ったことも、1期生ならではだと思います。楽しいけど、大変だと感じました。これから何十年も使っていくユニフォームなので、責任重大だなと思いました。
―練習試合用のユニフォームはどのようにして考えたのですか?―
矢野:5チームにわかれて、iPadを使ってデザインを考えたんです。それぞれが考えた案を発表し合って決めました。公式戦が黒と赤と金のユニフォームなので、違う色合いのデザインにしようということになり、エンジ色のかっこいいデザインに仕上がりました。