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全員が“BE EXCITED”して新リーグでワクワクする戦いを

中国電力レッドレグリオンズ 主将 松永浩平

2022年1月、ラグビーの新リーグ『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』※が始動する。

『中国電力レッドレグリオンズ』はリーグ3部にあたるDIVISION3からスタートし、DIVISION2へ昇格を目指して戦いに挑む。リーグ開幕が迫る2021年12月末、広島市出身の主将・松永(まつなが)浩(こう)平(へい)選手に話を聞いた。

※『JAPAN RUGBY LEAGUE ONE』

通称『リーグワン』。これまでのトップリーグに当たる“DIVISION1”のほか、“DIVISION2”、“DIVISION3”の3つのDIVISION(部門)で構成される3部制リーグ。世界最高峰リーグへの挑戦を掲げ、国内24チームの加盟が決まっている。『中国電力レッドレグリオンズ』は“DIVISION3”に所属。各DIVISION間で毎年入れ替えが行われる(入れ替え方式の詳細については、2022年1月5日時点で調整中)

※1月15日(土)のvs九州電力キューデンヴォルテクス戦は中止が決定しております。詳細はリーグワン公式ホームページをご確認ください。(https://league-one.jp/news/1035)

ホームでの応援が勝利への力になる!

―開幕前の合宿もひと段落し、今のチームの雰囲気はいかがですか?

合宿を経てチームが一つになり、同じ方向に向かって進めているという雰囲気を感じています。合宿地が山口県の長門湯本温泉だったのですが、とても良い温泉に入ることもでき、心身共に整いました。また、温泉街の再開発が行われていて、すごく綺麗になっていたのにも驚きました。

―2019年ラグビーワールドカップの影響もあり、日本ではラグビー人気が高まっています。2021年12月には幟町小学校でラグビー教室を実施されましたが、子どもたちからも人気の高さを感じますか?

 ワールドカップの反響を感じることは、すごく多いですね。2019年以来、興味を持ってくださる方が本当に増えたと思います。ですが、まだ人気が定着したとまでは言えないと思っているので、新リーグで良い試合をして、多くの人にラグビーの魅力を知ってもらいたいと思っています。それと,確かに児童のラグビー経験者が増えていたり、認知度が上がったりしていることは感じますが、ラグビー教室での子どもたちの反応はワールドカップの前後で特に変わりなく、僕たちと接することを純粋に楽しんでくれているのがうれしいですね。チームのフレンドリーエリアは中国5県なので、今後こうした社会貢献活動は5県全域に拡大させていきたいと思っています。

―子どもの頃にラグビーに触れることで、どんな良い影響があると思いますか?

ラグビーは15人で戦うスポーツなので、誰か一人が上手ければ必ず勝てるというスポーツではないです。選手一人ひとりのプレーや気持ちが噛み合って、ようやく一つのチームとして戦うことができます。仲間を大切にする気持ちや協調性などが養われるので、メンタル面での成長も大きいと思います。

―松永選手自身は、ラグビーを通してどんなことが身に着いたと感じますか?

 兄の影響で高校1年生から始めたのですが、継続する力や、継続することの大切さに気付くことができました。帝京大学時代は周りにすごい選手がたくさんいたのですが、その中で切磋琢磨して、やっと試合に出れるようになりました。そういうプロセスを辿ってきたことが、僕の中で大きな力になっています。僕の頑張りを見て応援してくれる人の存在も、励みになりました。

―1月から新リーグが始まります。リーグの編成が変わったことで、これまのリーグでは対戦する機会の少なかった強豪チームとの対戦も実現しますね。

すごく楽しみですし、やりがいを感じています。明らかに格上で実力のあるチームが相手でも、「小よく大を制す」ような戦いをしたいと思っています。

―“DIVISION2”に昇格するために、重要な試合はありますか?

全ての試合が大事ですが、やはりホストゲームが鍵になってくると思います。

―ホストゲーム初戦は、1月29日(土)の『豊田自動織機シャトルズ愛知』戦(維新みらいふスタジアム(山口県山口市)で開催)ですね。

2020年からのコロナ禍で無観客の試合を経験したからこそ、ファンの皆さんの声援がどれだけ力になるのかを痛感しました。2021年は3試合ほど観客を入れて開催できましたが、やっぱり全然違いますね。だからこそ、地元の皆さんの応援が耳に届くホストゲームでは、絶対に勝ちたい。良い試合ができたら、また応援しに行こうと思っていただけるはずなので、ホストゲームに懸ける気持ちは一層強いです。

―ファンの皆さんも、再び生で観戦できるのを楽しみにされていると思います。

試合中の僕たちの声や体と体がぶつかり合う音など、現地で観戦することによりラグビーの魅力を感じていただけると思います。初めて観戦した方の中には、想像以上の迫力に驚かれる方もいるんですよ(笑)。フレンドリーエリアである中国5県から、多くの方に応援に来ていただけるとうれしいです。