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スポーツと平和 広島ドラゴンフライズおりづる賞に込めた想い

株式会社広島マツダ 代表取締役会長兼CEO 松田哲也

街の中にスポーツがある当たり前を

(写真提供:株式会社広島マツダ)

広島の街にさまざまなスポーツができる場所があればと考えています。例えばアメリカや東南アジアの国々に行くと、いたるところにバスケットゴールが設置。しかし日本は、そのような環境が皆無です。むしろ、公園でのボール遊びを禁止する国になりつつあります。

僕が子どもの頃は、街中の小さい公園で野球やドッジボールをして遊んでいました。残念なことに、今はそれが許されない時代です。子どもたちは、スポーツで遊びながら、自然と友達を作り、コミュニティができ、コミュニケーション能力を身につけます。子どもは宝です。子どもたちが生き生きと育つ世の中に変えていかなければなりません。

バスケットだけではありません。サッカーやバレー、野球やバトミントン、あらゆるスポーツを気軽に行える場所がありません。中学校や高校の部活動で必死に汗を流し、力を注いだスポーツも、卒業すればプレーする場所がない。これが広島の現状です。

(写真提供:株式会社広島マツダ)

そして、競技として普及が進むスケートボードを行える場も、ほとんどありません。日本では、スケートボードをやる人は、見た目や格好も含め、ちょっと悪いという印象があるかもしれません。しかし彼らを悪い人と決めつけるのはおかしいことです。場所を提供し、もっともっとオープンにすれば、そこからオリンピック選手が出る可能性も、多いにあります。

たくさんの美しい川が流れるのも広島の魅力です。その河川敷を利用し、誰もが集えるスポーツの場所があれば、より素晴らしい街になると思います。また、平和大通り沿いにバスケットパークやスケートパークがあれば、よりピースフルな雰囲気に溢れるでしょう。

広島は、原爆を乗り越え、あらゆる人や物を受け入れてきた土壌があります。何もかもゼロから作り上げてきました。だからこそ、我が街は新しいことができる可能性に溢れていると思います。全てを禁止するのではなく、お互いを許し合える寛容な空気を、みんなで作っていきませんか。今すぐには難しいかもしれませんが、10年20年と長い年月をかければ、広島はより良い街に変化すると思います。

文化として見る広島スポーツの価値

(写真提供:株式会社広島マツダ)

人間が健康的に生きるために、スポーツはなくてはならない存在です。美術館で芸術を鑑賞すると街の文化度が上がるのと同じく、体を動かすことによって人々が心身ともに健康になり、街の成熟度も上昇すると考えています。広島市の人口は約110万人と、他政令指定都市と比べ規模は小さいかもしれません。

しかし、広島東洋カープをはじめ、サンフレッチェ広島や広島ドラゴンフライズ、 JTサンダーズ広島などさまざまなチームやクラブが存在しています。彼らが盛んに活動していること自体、街の文化レベルの高さを物語っていると思うのです。

メジャー、マイナーに関係なく、スポーツは生きていくうえでとても重要です。街の成熟度は、スポーツの活性度で測れるものだとも感じています。今後のスポーツアクティベーションひろしまの活動に大きな期待を抱き、広島の地場企業として地域スポーツを熱く応援していきたいと思います。


松田哲也

Matsuda Tetsuya

【松田哲也 Matsuda Tetsuya】
株式会社広島マツダ 代表取締役会長兼CEO

広島市出身。関西大学法学部卒業後、神戸マツダモータース(現・神戸マツダ)勤務を経て1995年、広島マツダ入社。各役職を経て、2006年、6代目社長に就任。マツダ発祥の地「広島」を拠点とする基幹ディーラーとして着実に歩み、2015年に社長退任。現在は、広島マツダ会長兼CEOを務めながら、計20以上の革新的な事業を幅広く運営する。