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スポーツのツボ ~アスリートが推す『観戦を10倍楽しむコツ』~【第24回】どんぐり北広島ソフトテニスクラブ・松村美空

プロ野球、Jリーグ、Bリーグをはじめ、多くのトップスポーツチームが活躍する広島県。スポーツの持つ力で県民を盛り上げようと立ち上がったのが、広島横断型スポーツ応援プロジェクト『Team WISH』です。Team WISHは、広島のトップスポーツチーム・アスリートの魅力を発信し、スポーツを通じて広島の皆さんにワクワクを届けるため、日々、競技・チーム・選手の魅力を発信しています。

本連載では「Team WISH」の25チームの選手・関係者がおすすめする、「ココさえ押さえておけば、初めての観戦でも楽しめる!」、そんな観戦ポイントをご紹介します!アスリートの目線で語られる、新たなスポーツの楽しみ方。観戦が10倍楽しくなる『スポーツのツボ』をぜひ覗いてみてください。

連載24回目の今回は、地域密着型女子ソフトテニスチーム・どんぐり北広島ソフトテニスクラブから、松村美空(まつむら・みく)選手が登場。2021年の入団から5年が過ぎ、チームのマネージメントも任されるようになった副キャプテンの松村選手。選手としてさらなる活躍を期すとともに、チームやソフトテニス界の将来をも見据えて忙しく活動する松村選手に、『ソフトテニス観戦を10倍楽しむツボ』を聞きました!

◆ソフトテニス界では他にない地域密着型チーム。地元の温かさに囲まれて活動中!

―まずは松村選手ご自身について教えていただきたいのですが、競技を始められたのはご両親の影響だそうですね。

「はい、そうです。6つ上の姉も中学からソフトテニスを始めたのですが、周りはみんな小学生から始めていた子ばかりで。私の出身地の大阪はソフトテニスが盛んで、すごく強い選手が多いので、中学からでは間に合わないということで私は小学1年生で始めました。」

―小学1年生くらいだと、ラケットが大きすぎるのではありませんか?

「はい(笑)。片手では振れないので、両手で振っていました。小学生の時は週4日くらい、両親や祖父母に送り迎えをしてもらいながら練習に通いました。祖父はもう80歳を過ぎていますが、今も私の追っかけをしてくれていて、北広島町にもたまに試合を見に来てくれるんですよ。」

―昇陽中学校・高校へ進まれたのは、ソフトテニスのためですか。

「大阪府では一番強く、全国大会で上位に入賞するレベルだったので、日本一を取りたいと思って進みました。卓球部は2学年上に伊藤美誠さんがいて強くて、男子バレーボール部も強かったので、中学の時は『3競技で全中(全国中学校体育大会)取るぞ』と意気込んでみんなで切磋琢磨していました。高校でもインターハイに向けてお互い頑張っていて、高3の年は全国選抜高校大会、インターハイ、国体の3冠を狙えると言われていたのですが、コロナ禍で大会が全部なくなってしまって……。」

―それは残念でしたね。ただ、強豪チームで鍛えられたことは今に生きているのではないですか。

「そうですね。学生時代は練習量も多く、16時半から21時半頃までありました。高校1年の冬、予選で負けて全国選抜高校大会に出られなくなってからは、20時まで練習してその後の1時間はトレーニングというスケジュールになって。トレーナーのおかげで体もすごく鍛えられました。毎日送迎してくれた親にも感謝しています。」

―卒業後はどんぐり北広島ソフトテニスクラブ(以下、どん北)に加入されましたが、どのような経緯だったのでしょうか。

「1つ目のきっかけは、高2の夏に出場した西日本選手権大会です。身長153cmの私より小柄な社会人選手と対戦して負けてしまったのですが、『皇后杯』という、ソフトテニスでは一番大きな大会で優勝したこともあるすごく守備範囲が広い選手で、『身長は関係ないんだ』と思えて、大学ではなくて社会人でテニスを続けたいと思うようになりました。その年の皇后杯は岩手で開催されたのですが、どん北の大応援団が来ているのを見て、すごいな、良いなと思ったのが2つ目のきっかけです。」

―実際に入団して、どんなチームですか?

「地域密着型で、ソフトテニス界では他にないチームだと思います。今、私は豊平地域づくりセンターに勤めているのですが、地域の方が『大会どうだった?』と声をかけてくれますし、練習を見に来てくれたり、試合にも応援に来てくれたり。県内で大会がある日は、自分で育てたお米と野菜を使ってお弁当をつくってくれる方がいるんですよ。ここじゃないと競技ができないと思うぐらい、温かいみなさんに囲まれて活動させてもらっています。」

◆パワフルかつスピードのあるプレーは、現地での生観戦がおすすめ!

―すでにキャリアは17年。これだけ長く続けてきたソフトテニスの魅力は、どんなところですか?

「ソフトテニスのコートは、たとえば土や人工芝、ハードコート、体育館など色々な種類のサーフェイス(表面)があって、ボールが柔らかい分、サーフェイスによって滑ったり止まったりキレたりと動きも変わるんです。それを駆使して、コートによって戦術を変えられるのが魅力だと思います。」

―観戦する際の魅力は、どういう点でしょうか。

「ソフトテニスはダブルスが多くて、以前は前衛と後衛の仕事がはっきり分かれていた のですが、今はどちらもできるオールラウンドプレイヤーであることが求められています。前衛・後衛の二人ともが、ストロークも空中戦もできないといけません。そういうパワフルでスピードのあるプレーが、見どころの一つだと思います。会場で間近で見てもらえたら10倍楽しめると思います。全体を見るなら、横より後ろから観戦する方がおすすめです。」

―より攻撃的で躍動感のある競技へと進化しているのですね。どん北のプレースタイルに特徴はありますか?

「私たちは、カットサーブからのプレーが得意です。強い回転をかけてボールの軌道を変化させるサーブで相手を崩して、2人とも前に上がって空中戦でポイントを取るという戦い方が、一番の武器で魅力かなと思います。特にハードコートや体育館で効果的で、私たちが目標とする皇后杯もハードコートで行われるので強みを発揮できると思っています。」

―カッコいいですね!松村選手の一番の魅力は、どんなところでしょうか。

「私のポジションは後衛なのですが、学生の6年間は前衛だった名残でネットプレーも好きですし、スマッシュは得意です。カットサーブプレイヤーなので、サーブをしたら前へ上がって空中戦でポイントして、元気を出して応援してくださる方を巻き込んでプレーできればと思っています。」

―今年の目標はどこに定めていますか。

「2025年は岩倉彩佳・高橋偲ペアが皇后杯を取ったので、それを連覇するのはもちろん、全日本クラブ選手権も4連覇中なので5連覇したいです。また今シーズンは新たに高校生が二人入部してくれるので、パワフルな若い力も借りながら、もっともっと北広島町を広く知らしめていきたいと思っています。」

―松村選手ご自身の目標は、どうですか?

「チームのマネジメントもさせてもらっているので、そこをより円滑に進めたいです。競技人口が減っている現状を変えるため、まず北広島町内でソフトテニスを盛り上げて、全国に広げていきたいと思って活動しています。選手としては、県知事杯優勝という去年以上の結果を出せるように頑張ります。もちろん、県知事杯は連覇を目指しています!」

―最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

「私たちもスポーツアクティベーションひろしま(SAH)のつながりで色々な競技を見に行く機会があるのですが、本当に広島はスポーツが盛り上がっている街だなと感じます。ソフトテニスのチームであれば私たちとNTT西日本ブルーグランツさんがいるので、切磋琢磨して盛り上げていきたいですし、スポーツで広島県をもっともっと全国にアピールできたらと思います。応援のほどよろしくお願いします。」

松村美空選手が語る!『ソフトテニスのツボ』
前・後衛の2人ともがストロークも空中戦もこなす、パワフルでスピードのあるプレーがツボ!

松村美空(まつむら・みく)
Miku Matsumura

2003年2月22日生、大阪府出身。
学生時代からソフトテニスをプレーしていた両親の影響で、6歳の時に競技生活をスタートした。4人姉妹全員がラケットを握るソフトテニス一家。地元・大阪の強豪校、昇陽中学校・高校を経て、2021年にどんぐり北広島ソフトテニスクラブに入団。2025年は松尾礼奈とペアを組み、広島県知事杯広島県ソフトテニス選手権大会で優勝、西日本公認ソフトテニス大会で3位という成績を収めた。ポジションは後衛。


◆チーム情報/どんぐり北広島ソフトテニスクラブ