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スポーツのツボ ~アスリートが推す『観戦を10倍楽しむコツ』~【第22回】小泉病院ブルーアローズ・上田爽樺
プロ野球、Jリーグ、Bリーグをはじめ、多くのトップスポーツチームが活躍する広島県。スポーツの持つ力で県民を盛り上げようと立ち上がったのが、広島横断型スポーツ応援プロジェクト『Team WISH』です。Team WISHは、広島のトップスポーツチーム・アスリートの魅力を発信し、スポーツを通じて広島の皆さんにワクワクを届けるため、日々、競技・チーム・選手の魅力を発信しています。
本連載では「Team WISH」の25チームの選手・関係者がおすすめする、「ココさえ押さえておけば、初めての観戦でも楽しめる!」、そんな観戦ポイントをご紹介します!アスリートの目線で語られる、新たなスポーツの楽しみ方。観戦が10倍楽しくなる『スポーツのツボ』をぜひ覗いてみてください。

連載22回目の今回は、女子ソフトボールチーム・小泉病院ブルーアローズ(以下、小泉病院)から、上田爽樺(うえだ・そよか)選手が登場。高校卒業と同時に飛び込んだ実業団での競技歴は4月で10年目に入る。小泉病院でも5年目を迎え、現在はキャプテンを務める上田選手に、『ソフトボール観戦を10倍楽しむツボ』を聞きました!
◆ピッチャーから始まった競技人生は、ファーストを経てセンターへ。コントロールの良さが持ち味
―アスリートの皆さんに、競技の魅力や観戦を10倍楽しむポイント教えていただくインタビューです。まずは、上田選手がソフトボールを始めたきっかけから教えていただけますか?

「兄が少年野球をしていて、父や兄とキャッチボールをしたりするうちに『楽しいから私もやりたい』と思って、小4の時に兄と同じチームに入りました。男子に交じって女の子は一人だけでした。」
―当時のポジションはどこでしたか?
「ピッチャーです。1度だけ試合に出ましたが、1球もストライクが入らずに交代させられて泣いていました(笑)。少年野球の時は、ずっと泣いていたような記憶があります。中学から部活でソフトボールを始めたのですが、みんなが初心者なので、一緒にスタートできるのが良かったです。中学ではピッチャーやファーストをしていました。」
―卒業後は三重県の強豪の津商業高校に進まれました。
「はい。ただ、私たちの時は全国大会には出られず、ひたすら練習が厳しかったという思い出です。3年間ですごく鍛えられました。」
―印象に残っている試合などはありますか?
「人生で初めてホームランを打った、高校2年生の県総体、インターハイ予選です。その次の日も私のスリーランホームランで逆転勝ちできて、すごく印象に残っています。決勝で負けてしまったので悔しさはありましたが、あの試合はいまでも忘れられないですね。」

―高校時代のポジションは?
「1年生の時はピッチャーでしたが、なかなか試合に出ることができなくて……。ファーストでは出してもらえていたので、そこからずっとファーストです。」
―現在は外野手ですが、どういう経緯で転向されたのでしょうか。
「高校卒業後はSGホールディングス(以下、SGH)という実業団チームに5年間在籍しました。ただ、SGHはファーストに五輪代表の外国人選手がいて、全然試合に出ることができなかったんです。小泉病院でも1年目は主にファーストを守っていましたが、外野の人数が足りなくてセンターへコンバートしました。肩が特別強いわけではないのですが、思ったところに投げられるコントロールはあるので、自分の特徴にも合っているかなと思います。」

―小泉病院へ移籍されたのはどんなきっかけですか?
「SGH在籍5年目に小泉病院との練習試合で対戦する機会がありました。当時の小泉病院は日本ソフトボールリーグに加盟していないチームだったのですが、一部リーグにいた選手が何人か所属していて。『楽しそうだな、良いチームだな』というのが最初の印象でした。その後、SGHを退部することになった時に小泉病院にいる元SGHの先輩から『おいでよ』と声をかけてもらって、入部を決めました。」
―実際に入ってみて、どんなチームだと感じていますか?
「プレーも練習も選手の自主性に任されているのが特徴ですね。すごく自由ですし、のびのびソフトボールができる環境だと思います。」
◆ファインプレーを本人以上に喜ぶ!チームメイトのアツい姿も見てほしい
―上田選手が思う、ソフトボールの魅力はどんなところですか?

「塁間が約18.29メートルと、硬式野球(約27.43メートル)に比べて狭いので、スピード感があります。球場もやや小さいので、ホームランが入りやすいのも見どころだと思います。硬式野球用の野球場で試合をすることもありますが、私たちのリーグは運動場を使うこともあるので、選手との距離が近く、間近でプレーを見られるのも魅力だと思います。」
―観戦を10倍楽しむポイントを教えてください。
「小泉病院は、ヒットを打ったり点が入ったりした時に、打った本人よりベンチの方が盛り上がります。バッティングや守備のファインプレーなど華やかなプレーはもちろんですが、チームメイトを応援し、喜びを分かち合う選手たちの姿にも注目してほしいです。」
―素敵なチームですね!では、上田選手の注目ポイントはどこですか。
「負けたくない、悔しい、うれしいといった感情がすごく表に出るところです!キャプテンとして、アツさを前面に出して、その熱量でチームをまとめていきたいと思っています。」

―4月から新シーズンが始まります。広島でも試合を見るチャンスはありますか?
「残念ながらリーグ戦は広島開催の試合がなく、一番近い会場は島根になります。ただ、オープン戦や練習試合は小泉病院の球場で行っているので、ホームページで場所や日程を確認してもらえたらと思います。」
―新シーズンの目標をお聞かせいただけますか?
「選手で考えたスローガンがあります。目標はもちろんリーグ優勝ですが、『優勝しないと』と考えすぎると、重たくなってしまうような気がしたんですよね。みんなで話をするうちに『金メダルが欲しい』という話になって。スローガンは、『リーグ優勝 金メダル!頂っ!〜爽やかに〜』に決まりました。」
―頂点と『いただき!』、上田選手のお名前の『爽』……いろいろ盛り込まれているんですね。上田選手ご自身の目標は?

「リーグではまだホームランを打ったことがないので、今年は『ホームランを打つ』を目標にしたいと思っています。キャプテンでもあるので、チームのみんなが結果を出しやすいような環境づくりにも取り組んでいきたいですね。自分自身の振る舞いなどにも気を配って、最終的に大好きなみんなと優勝できるように頑張りたいです。」
―最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。
「ソフトボールの魅力や楽しさを伝えるだけでなく、チームのことをもっと知って応援してもらえるように、SNSを通して普段の練習の様子やオフショットも紹介しているので、ぜひ見てほしいです。フォローお願いします!」
上田爽樺選手が語る!『ソフトボールのツボ』
スピード感があってホームランも入りやすく、選手を間近で見られるところがツボ!
上田爽樺(うえだ・そよか)
Soyoka Ueda

1999年3月2日生、三重県鈴鹿市出身
外野手 左投/左打。津商業高校卒業後、2017年に実業団チーム・SGホールディングスへ入団し、5年間在籍。2022年、小泉病院への移籍後はファーストからセンターへコンバートして外野手として活躍するかたわら、8時半から5時半までは看護ケアスタッフとして入院患者のケアにあたる。キャプテン。
◆チーム情報/小泉病院ブルーアローズ
2019年創部の実業団チーム。日頃、選手は仁康会グループの医療スタッフとして働きながら、終業後に練習を行っている。2022シーズンからの日本女子ソフトボールリーグ(JSL)参入を機にチーム名を小泉病院女子ソフトボール部から小泉病院ブルーアローズに変更した。プラチナセクション、サファイアセクションに分かれるJSLのサファイアセクションに所属する。2025シーズンはリーグ戦3位、総合6位。4月から始まる2026シーズンではリーグ優勝を目指す。