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スポーツのツボ ~アスリートが推す『観戦を10倍楽しむコツ』~【第21回】はつかいちサンブレイズ・小原美南

プロ野球、Jリーグ、Bリーグをはじめ、多くのトップスポーツチームが活躍する広島県。スポーツの持つ力で県民を盛り上げようと立ち上がったのが、広島横断型スポーツ応援プロジェクト『Team WISH』です。Team WISHは、広島のトップスポーツチーム・アスリートの魅力を発信し、スポーツを通じて広島の皆さんにワクワクを届けるため、日々、競技・チーム・選手の魅力を発信しています。

本連載では「Team WISH」の25チームの選手・関係者がおすすめする、「ココさえ押さえておけば、初めての観戦でも楽しめる!」、そんな観戦ポイントをご紹介します!アスリートの目線で語られる、新たなスポーツの楽しみ方。観戦が10倍楽しくなる『スポーツのツボ』をぜひ覗いてみてください。

連載21回目の今回は、女子硬式野球チーム・はつかいちサンブレイズから、小原美南(おばら・みなみ)選手が登場。野球を始めた小学校1年生から中学卒業まで男子に混じって野球を続け、育成組織を経てプロ野球選手になる夢をつかんだ小原選手。現在ははつかいちサンブレイズで投手として活躍する小原選手に、『女子野球観戦を10倍楽しむツボ』を聞きました!

◆中学校までは男子とプレー。野球選手になる夢があったから頑張れた

―選手の皆さんに、観戦を10倍楽しむポイントを伝授いただく連載企画です。小原選手には女子野球の魅力を伺いたいのですが、まずはご自身について教えてください。いつ頃、なぜ野球を始められたのでしょうか。

「3歳上の兄がいて、よく練習や試合について行っていたのですが、ある試合の日にチームの人数が足りなくて『ちょっと出てみない?』と声をかけられたことがきっかけです。バットの持ち方も、どちらの打席立ったらいいかもわからなくて、聞きながらやっていました。小学校1年生の時です。そこからチームの練習に参加するようになりました。」

―当時からピッチャーだったのですか?

「ピッチャーもしていましたが、メインは外野手でした。ピッチャーに専念したのはプロになってからです。」

―お兄さんがいたチームということは、メンバーには男子の選手もいたのでしょうか。

「男子も女子も一緒で、小学1年生から6年生までのチームでした。私が入った当時は他に女子選手はいなかったのですが、6年生の時には4〜5人くらいに増えていたと思います。私がやっているのを見てくれていたのか、同級生の妹が入ってきてくれることが多かったですね。中学の時は、地元で男子と混合の硬式野球チームに入っていました。」

―中学生ともなると、体格や体力の面でハンデを感じることもあったのでは?

「そうですね。学年が上になるにつれて、パワーの差も開いていくので結構大変でした。」

―それでも続けてこられたのは、なぜですか?

「中学生の時に女子のプロ野球リーグの存在を知り、『プロ野球選手になる』という目標を持っていたからです。家族の応援もあって、続けることができたと思います。」

―高校卒業後はプロを目指し、女子プロ野球チーム『レイア』の育成組織、レイア・アカデミーへ進まれました。

「高校の時は、地元・北海道の『ホーネッツレディース』という女子のクラブチームに所属していました。レイア・アカデミーは高校の女子野球部出身の人が多く、試合経験も豊富な選手が多かったので、最初のうちは違いをすごく感じました。」

―そんな一歩先を行くライバルがひしめく中、アカデミー出身者で初のプロ選手となりました。要因は何でしょうか。

「走るのはずっと得意だったので、長距離走やランメニューでは『絶対に負けない』という気持ちで取り組んでいました。アカデミーで体のつくり方やピッチングを詳しく教わったことで、フィジカル面も技術面も成長できたと思います。」

―入団テストに合格し、レイアへの所属が決まりました。念願のプロになった時はどんな気持ちでしたか。

「本当に、すごくうれしかったです。やっと、という気持ちでした。」

―その後、愛知ディオーネ、東海NEXUSを経て2024年にはつかいちサンブレイズ(以下、サンブレイズ)へ移籍されたのはどのような経緯でしょうか。

「実は2021年のチーム創設時にも声をかけていただいていたのですが、その時はタイミングが合わず入団を見送っていたんです。ただ、昨年までサンブレイズに所属(現在は現役を引退し、サンブレイズ総合コーチに就任)していた村松珠希にもう一度声をかけてもらったことで、『一緒に野球をしたい』と感じて移籍を決めました。」

―入団前、サンブレイズというチームにどのような印象を持っていましたか?

「SNS、TikTokなどの活動が女子野球界でも有名で、新しい形のチームだなと思って見ていました。」 mmmmmmmm

◆野球を思い切り楽しんでプレーしている姿を見てほしい

―では実際に入団して、改めて、どんなチームだと感じていますか。

「明るいです。サンブレイズの選手たちは仕事をしながら野球に取り組んでいるのですが、仕事もチームのことも自分たちで考えながらやっているので、楽しいですね。SNSやTikTokも、SNS担当の選手が企画を考えて、みんなで撮影したりしています。カフェ担当や農業担当もいて、今はイチゴを育てているので、イチゴの世話をしている選手もいます。私はチームグッズの企画をしたり、デザインを考えたりしています。」

―みなさん多彩な活躍をされているのですね。プレー面では、どんなところがサンブレイズの魅力でしょうか。

「攻撃力のあるチームで、『どんどん行こう!』という雰囲気なので、そういったところはファンのみなさんも見ていて楽しんでいただけるのではないかと思います。」

――小原選手ご自身の『ここを見てほしい!』というポイントはありますか?

「ピッチングの面ではストレートに伸びがあると言ってもらうことが多いので、そのストレートで三振を取ったり、勝負するところを見てほしいですね!」

―初めて女子野球を見る人に向けて、観戦を楽しむポイントを教えていただけますか。

「ファンの方によく言っていただくのが『野球を楽しんでいるね』、『すごく楽しそうだね』ということです。男子のプロ野球と比べるとパワーやスピードでは敵わない部分もありますが、みんな野球が大好きでやっているので、野球を楽しんでいる姿やプレーを見ていただきながら、いっしょに楽しんでもらえたらと思います。」

―サンブレイズの試合を観戦したい場合は、どうすれば良いでしょうか?

「私たちの試合はホームグラウンド『サンブレイズボールパーク』(広島県広島市佐伯区杉並台64-6)で開催することが多いので、ぜひ、そちらへ足を運んでいただきたいです!普段の練習もそこでしていて、いつでも見学可能です。球場の隣にはカフェもあり、選手が店員をしていることもあります。ファンの方との距離が近いのも、サンブレイズの特徴のひとつですね。」

―3月にはオープン戦も控えています。

「はい。3月29日には、読売ジャイアンツ女子・九州ハニーズとのオープン戦を予定しています。3チーム総当たりの3試合が開催されるので、1日でいろいろなチームを観戦できるチャンスになります。試合前日の28日には読売ジャイアンツ女子との『コラボ野球教室』も開催されるので、興味のある方は、はつかいちサンブレイズのホームページから入場料や試合時間をチェックしてみてください。」

―キッチンカーなども出て、かなり賑やかなオープン戦になるそうですね。

「そうですね。限定グッズの販売も予定しているので、楽しみにしていただけるとうれしいです!」

―そして、4月からは新シーズンが始まります。まずは今シーズンの目標を教えてください。

「日本一です。大きい大会でいうと、全日本女子硬式クラブ野球選手権大会(クラブ選手権)と全日本女子硬式野球選手権大会(全日本選手権)という大会があるので、そこでの日本一を目指して今年も頑張りたいと思っています。個人では、中国・四国地方の女子野球チームが参戦する『ルビー・リーグ』で、個人タイトルを取りたいです。これまで以上にSNSでも情報発信をして、チームとして結果を残すことで、もっとたくさんの方に女子野球を知っていただきたいです。」

―では最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

「一度、実際に試合を見てもらえれば女子野球の魅力を知っていただけると思うので、まずはぜひ球場に足を運んで、応援していただけるとうれしいです。私たちも、『野球の楽しさ』をいっしょに味わってもらえる試合ができるよう、がんばります!新シーズンも、応援よろしくお願いします!」

―開幕が楽しみです。ありがとうございました。

「ありがとうございました!」

小原美南選手が語る!『女子野球のツボ』
野球大好きな選手たちが楽しそうにプレーしているところがツボ!

小原美南(おばら・みなみ)
Minami Obara

1997年9月1日生、北海道登別市出身。
小学校1年生で野球を始める。北海道登別明日中等教育学校卒業後の2016年、女子プロ野球チーム『レイア』の育成組織であるレイア・アカデミーに加入し、翌2017年にアカデミー出身者で初めて入団テストに合格してプロ入りを果たす。愛知ディオーネ、東海NEXUSを経て2024年からはつかいちサンブレイズ所属。投手。


◆チーム情報/はつかいちサンブレイズ