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スポーツのツボ ~アスリートが推す『観戦を10倍楽しむコツ』~【第8回】女子ハンドボールチーム・イズミメイプルレッズ広島 ・石川莉子

プロ野球、Jリーグ、Bリーグをはじめ、多くのトップスポーツチームが活躍する広島県。スポーツの持つ力で県民を盛り上げようと立ち上がったのが、広島横断型スポーツ応援プロジェクト『Team WISH』です。Team WISHは、広島のトップスポーツチーム・アスリートの魅力を発信し、スポーツを通じて広島の皆さんにワクワクを届けるため、日々、競技・チーム・選手の魅力を発信しています。

本連載では「Team WISH」の25チームの選手・関係者がおすすめする、「ココさえ押さえておけば、初めての観戦でも楽しめる!」、そんな観戦ポイントをご紹介します!アスリートの目線で語られる、新たなスポーツの楽しみ方。観戦が10倍楽しくなる『スポーツのツボ』をぜひ覗いてみてください。

連載8回目の今回は、女子ハンドボールチーム・イズミメイプルレッズ広島(以下、メイプル)から、石川莉子選手が登場します。新体制となり、9月にはリーグ開幕を控えたメイプル。持ち前のスピードを活かしてチームに貢献する石川選手に、『ハンドボール観戦を10倍楽しむツボ』を聞いてきました!

激しい接触プレーを繰り広げる姿は、まさに『空中の格闘技』!

―このインタビューでは、広島で活躍するさまざまなスポーツ選手のみなさんに、競技の魅力や『推しポイント』をお伺いしています。まず初めに、ハンドボールという競技について教えてください。

「一言で表すなら、よく言われるのは『空中の格闘技』です。実際にハンドボールを見たことのある方はご存知かもしれませんが、初めて見る方には、その接触プレーの激しさに驚かれることもあります。『走る・飛ぶ・投げる』のすべての要素が含まれているので、サッカーやバスケットボールなどがいろいろミックスされたような感じかもしれませんね。」

―ハンドボールは、ジャンプも高さも印象的です。『そんなに跳べるのか』と驚かれる方もいるのではないですか。

「そうですね。特に男子の試合では、人の身長を超えるくらいの高さまで跳ぶ選手もいますから、すごく迫力があると思います。」

―石川選手がハンドボールを始めたのはいつ頃でしょうか。

「小学3年生からです。地元がハンドボールの盛んな地域で、最初は野球をやるかハンドボールをやるかで迷いました。そこでハンドボールのチームに所属して競技を始めたのですが、その時の先生が本当に厳しい方で……。いま振り返っても、小学校時代がいちばんしんどかったなと思うくらい厳しかったので、あまり『楽しい』という思い出はないかもしれません(笑)。」

―そうだったのですね。『楽しい』という思い出がなかったということですが、それでもハンドボールを続けたのは何故ですか。

「確かに……何故なんでしょうね(笑)。よく覚えてはいないのですが、練習は厳しかったけれど、ハンドボールという競技自体は好きだったのかもしれません。中学でもハンドボールを続けて、全国大会では3位にもなれました。」

―当時のポジションはどこでしたか。

「ハンドボールを始めた当初は主にセンターバックをやっていました。中学生になってからは、ずっとサイドプレーヤーですね。」

―ハンドボールのセンターバックは、主に攻撃の起点になったり、試合全体を見渡す司令塔のような役割のポジションと聞いています。サイドプレーヤーは、速攻を仕掛けるなど、スピードも大切なポジションというイメージがありますが。

「そうですね。長身の選手がセンターバックを任されることが多いのですが、私はもともと身長があまり高くなかったので、中学の時の顧問の先生に『サイドプレーヤーをやってみない?』と勧められて転向しました。メイプルでは、主にレフトウイング(LW)でプレーしています。」

―なるほど。小学3年生からここまでハンドボールを続けているわけですが、石川選手の思うハンドボールの魅力は何でしょうか。

「攻防の切り替えの激しさやスピーディな展開、得点がよく決まるところも見どころだと思います。プレーしている側としては、対戦相手によって戦術も変わってきますし、試合によってどのポジションの選手が活躍するかも変わるので、毎試合、活躍できるチャンスがあるところを魅力に感じています。」

見どころはスピーディな試合展開!9月には新シーズンが開幕

―では、ハンドボールを観戦したことのない方におすすめの観戦ポイントはありますか。

「先程もお話ししましたが、やはり迫力のある接触プレーと攻防の切り替えのスピードですね。まさに『空中の格闘技』と言われる激しさが、ハンドボールの面白いところだと思います。」

―石川選手自身のプレーで、『ここを見て欲しい』というところはありますか。

「一番見て欲しいのはスピードです。私はディフェンスから予測して飛び出すことも得意なので、その飛び出しの予測とスピードを見てもらえるとうれしいです。あとは、サイドシュートを打つのがすごく好きなので、全体練習を終えた後の自主練習でも、時間の許す限りサイドシュートを打っています。ぜひ、シュートにも注目してもらいたいです。」

―ありがとうございます。今シーズン、チームは監督が変わり、新しいコーチが加わり体制も大きく変わったと思います。石川選手が感じる変化はありますか。

「今の監督は元々メイプルでコーチをされていた方なので、練習内容が大きく変わるということはありません。今は全体の底上げをしている段階なので、今やっている取り組みが、ゆくゆくは監督が目指す『走力アップ』にもつながっていけば良いなとも思っています。先日は国際大会も開催されて私たちも参加しましたが、通用する部分もありつつ、やはり課題も思った以上に見つかったので、今はそこを修正しながらリーグ戦開幕に向けてトレーニングをしているところです。」

―9月にはハンドボールのリーグである『リーグH(エイチ)』が開幕します。チームの掲げる目標を教えてください。

「まずは、3年連続で出場できていないプレーオフに出場することです。そして、その先の日本一を目標にしています。私個人としては、チームのなかでも年齢が上の方なので、苦しい状況の時に頼ってもらえるような、引っ張っていけるような選手になりたいと思っています。」

―実際に試合会場でハンドボールを観戦したい場合は、どうすれば良いですか。

「SNSやホームページで試合情報をお知らせしているので、ぜひチェックをしてみてください。他にもスポーツイベントなどに私たち選手が参加することもあるので、試合以外でも、ぜひ会いにきていただけるとうれしいです。」

―ありがとうございます。では最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。

「広島にはいろいろなメジャースポーツがあるので、なかなかハンドボールを知ってもらえる機会は少ないと思います。ただ、実際に観戦してもらえればきっとハマってもらえるスポーツだとも思っているので、ぜひ一度試合会場に足を運んでいただけると幸いです。」

石川莉子選手が語る!『ハンドボールのツボ』
迫力満点の接触プレーと、次々得点が決まる展開の速さがツボ!

石川莉子(いしかわ・りこ)
Riko Ishikawa

1999年1月23日生、京都府出身。小学生からハンドボールを始め、大阪体育大を経て2020年度、イズミメイプルレッズ広島に加入。小柄ながらそのスピードを活かし、現在はLWとして活躍している。試合日のルーティンは、朝、梅おにぎりを食べること。チームメートからは『誰よりも負けず嫌いで、誰よりも練習をしている』と言われ、持ち味のスピードのある速攻でチームに勝利を引き寄せる頼もしい存在だ。

◆チーム情報/イズミメイプルレッズ広島

1993年、イズミ女子ハンドボール部として創部。創部3年目の1996年にリーグ初優勝を果たすと、1998年からは日本ハンドボールリーグで7連覇を達成。2001年にクラブチーム化すると、2004年には女子では3チーム目となるグランドスラム(四冠)(リーグ優勝・全日本実業団ハンドボール選手権大会(現:全日本社会人ハンドボール選手権大会)優勝・全日本総合選手権優勝・国体優勝)を成し遂げた。2019年に再び実業団チーム化。2024年、ハンドボール新リーグ『リーグH(エイチ)』の発足に合わせ、チーム名を『イズミメイプルレッズ広島』と改称した。